【雑記】ちゃんと知るということ
ドラマ「すいか」をご存じだろうか。
2003年に21時から放送されていた日本テレビ系のドラマです。
世のしがらみでガンジガラメになり、にっちもさっちもいかなくなり行き詰まっている30代半ばの信用金庫職員が、売れない漫画家、大学教授、大学生の大家など、風変わりな人々が住む"賄い付き下宿"のハピネス三茶での出会いや出来事を通して、本当の自分を発見し成長してゆくドラマ。(wikipedia)
主演は小林聡美、監督は木皿泉(野ブタ。をプロデュースのあの監督!)。
日常を切り取ったドラマで、今風に言えば「丁寧な暮らし」系のドラマぽいです。
映画「めがね」「かもめ食堂」「プール」「パンとスープとネコ日和」が好きな方はぜひ。
こういうドラマって、ハラハラドキドキって感じではないので、見ていて楽なんですよね。
すいかは、じーんと心温まるような、それでいてハッと己を顧みるようなメッセージをところどころに散りばめているんです。
では、具体的に3話にあるシーンをお届け。
コンビニでバイトしている男の子。まともな仕事もない、やりたいこともない。
彼は、片思いしている女性に高価なアクセサリーを送る。これまで付き合ってきた女性には、値段の張るプレゼントをすると喜ばれたという経験があったのだ。しかし、彼女は受け取れないと断る。
「僕はなにが間違っているのか。彼女が喜ぶことってなんなのか」考えた末に彼は、彼女にあるメッセージを送る。彼女は売れない漫画家で、彼は匿名で以下のようなファンレターを送る。
「僕はコンビニで働いています。だから、先生が描いている漫画は、どこの棚にあって、定価はいくらか、月に何冊出るのか、そんなことはとてもよく知っています。でも内容は正直読んだことはありませんでした。読まなくてもわかると思っていたのです。そんなふうに、僕は世の中のことをすべてわかったつもりでいたのです。でも先生の漫画は、そんな僕を根底から打ち砕くものでした。僕は実は、何もわかっていなかったのです。今僕のやりたいことは、世の中のことをちゃんと知るということです。名前だけじゃなくて、値段だけじゃなくて、その中身をちゃんと知るということ。ひょっとしたらそこには思いも知らない喜びがあるということ。先生の漫画を読んで、そのことを知りました。先生の次の仕事、楽しみにしています。」
私はこう思っていた。
「マラソンの何がおもしろいのか?気が知れん…。」「なんで山に登るのか?何が楽しんじゃろ?」
今年、私は奈良マラソン(10km)にチャレンジするし、登山クラブにも入って山に登る!
いろんなことちゃんと知ろうと思います。
PS.「すいか」は現在ようつべで見れます。